高気密高断熱の家は冬に乾燥しやすいと聞いたことがある人は多いでしょう。
今回は冬に乾燥する原因と乾燥の防ぎ方を紹介していきます。

□冬に乾燥する原因

結論として、冬の空気は絶対湿度が低いことが乾燥の原因です。
絶対湿度とは空気中に含まれている水蒸気量のことです。
普段湿度何%と言っているのは相対湿度といい、その温度の空気に入る最大水蒸気量のうち何%入っているのかを表しています。
冬はこの絶対湿度が低く、空気中に水蒸気があまり含まれていないため、乾燥するというわけです。

そのため、冬はどんな家も乾燥し、高気密高断熱の家だから乾燥しているというわけではありません。
高気密高断熱の家は室内干しでも洗濯物が乾きやすいというメリットがあります。
このメリットがあることが、高気密高断熱の家は乾燥しやすいというイメージにつながったのではないかと考えられます。

□乾燥の防ぎ方

室内の空気が乾燥しているのを放置すると、皮膚が乾燥したり、ウイルスに感染しやすくなったりという問題が発生します。
ここからは冬場に室内が乾燥するのを防ぐ方法を紹介していきます。

1つ目は全熱交換式の第一種喚起システムを採用することです。
第一種喚起システムとは室内の空気を排出すると同時に、綺麗な空気を給気する喚起システムのことです。
このシステムを採用し、さらに全熱交換式にすることで室内の温度を一定に保ちながら室内の空気を綺麗にできます。
寒い冬に窓を開けて換気したくないという人におすすめできます。

電気代が高くなりやすいという点には注意が必要です。

2つ目は洗濯物を室内に干すことです。
洗濯物を干せば、空気中の水分量が増え、乾燥が改善されます。
また、もともと室内が乾燥していることは洗濯物が乾きやすいことでもあるため、加湿しつつ、早く乾かせることになります。

3つ目は観葉植物を置くことです。
植物を室内に置けば、呼吸することで室内の水分量が増えます。
また、水をあげることで土が水分を蓄え、蓄えた水分が徐々に水蒸気になるため、乾燥防止になります。
他にも加湿機能付きの空調にすることや設定温度を下げること、加湿器を使うこと、換気量を減らすことなどが挙げられます。

これらの湿度管理方法は気密性の高い家ほど高い効果が期待できます。
また、通常の家で加湿しすぎると結露になりますが、断熱性の高い家だと結露は発生しにくいです。

□まとめ

今回は冬に乾燥する原因と乾燥の防ぎ方を紹介しました。
冬に窓を開けて換気しなくてもいいように建築時に考えておくことをおすすめします。
住まいについては当社にご相談ください。