中西工務店の夏対策

遮熱×断熱×自然換気のしくみ

2025年8月30日  谷口 怜

中西工務店では、「遮熱×断熱×自然換気」を組み合わせたランニングコストのかからない夏対策技術を導入しています。

年々増す、夏の暑さとその期間

皆さんも体感で感じている通り、年々夏の暑さが増し、期間も長くなっています。

夏季の気温上昇を1990年と2024年で視覚的にわかるグラフ化してみました。7月~9月で比較しています。

1日ごとに気温が高い日ほど濃い赤で色付けしているのですが、一目瞭然で2024年の方が赤が濃いのがわかると思います。

1990年 7月~9月

1990年 7月~9月の気温推移

2024年 7月~9月の気温推移

年々厳しく、そして期間が長くなる夏の酷暑を乗り切り、建物の中の気温上昇を軽減する中西工務店のランニングコストのかからない対策技術をご紹介します。

夏対策の重要性

夏の屋根の表面温度は夏の晴れた日では、素材や色にもよりますが最も高温になる金属屋根で70℃~80℃以上に達することがあります。

 仮に屋根の表面が80℃

 2階の室内温度を28℃

にしようとすると52℃もの温度差を屋根・天井の断熱材で耐える必要があります。

輻射熱

お部屋を快適で省エネにするために重要になのは、高温になる屋根からの膨大な輻射熱を遮るための「屋根天井部分の断熱、遮熱、換気の構造や仕組み」です。

※輻射熱とは主に赤外線として離れた物体に直接伝わる熱のことです。

身近なところでは、ストーブの輻射熱がイメージしやすいかと思います。ストーブは少し離れていても熱源のストーブから出た赤外線が体にあたって熱に変わって暖かさ伝えています。

夏に熱せられた屋根は、このストーブと同じように輻射熱が放出され室内へと熱が伝わります。

夏場に屋根や天井でストーブがお部屋に向かって付いている状態と同じ現象が起きているのです。

中西工務店の遮熱対策

遮熱×断熱×自然換気

  • 遮熱方法① 小屋裏の自然換気
  • 遮熱方法② ダブルエアー
  • 遮熱方法③ 遮熱シート

遮熱方法① 小屋裏の自然換気

屋根から伝わる輻射熱を小屋裏空間内の自然換気で軽減します。

軒裏からなどに空気に入口になる有孔ボードや換気部材を取付、屋根の棟(頂点)部分にも空気の出口となる換気部材を取付けます。

こうすることで温度差や風圧力によって空気の流れを自然と作りだして小屋裏内の空気を入替える空冷をします。

屋根の裏側がすぐにお部屋で気温を28℃にしたい場合、80℃との温度差52℃を断熱材によって耐え続けるため、断熱材の必要な性能、厚みも大きくする必要がありますが、

空冷される小屋裏空間を挟むことで、小屋裏内の温度を下げて断熱材への負荷を減らし、ひいてはお部屋の空調エネルギーの負荷も減らすことができます。

遮熱方法② ダブルエアー

二重野地で屋根の裏側の温度を下げる方法

このダブルエアー(二重野地)は、屋根の下地材である野地(ベニア)を、野地と野地の間に遮熱方法1と同じように自然換気により、空気を流れるようにする構造になっています。

無断熱の状態でも、屋根の表面温度に対して野地の内側での温度を10℃前後下げることができます。 小屋裏空間を吹抜けなどにしたい場合に屋根断熱をしたい時に効果を発揮します。

遮熱方法③ 遮熱シート

遮熱シートは適切に施工することで、輻射熱を反射します。

輻射熱を反射する遮熱シートという素材で室内側に熱を伝えないようにします。

近年では大空間の倉庫や大異空間施設の天井に施工されることもあります。

輻射熱を発生させる屋根裏側の温度が30℃以上下がったという記録もあります。

断熱材の厚みや性能だけでは、体感できる快適さは決まらない

ここまでご覧になった方は、断熱材の厚みや性能だけで体感できる快適さに違いが出るのがわかると思います。

断熱材が80℃を耐えるのか、遮熱された後の50℃を耐えるのかで内側のお部屋の暑さとエアコン使用による電気代は明らかに変わってきます。

中西工務店では、遮熱対策をしっかり行った上で、寒冷地でも十分な断熱材をしっかり施工することで夏の遮熱対策、冬の断熱対策を同時に行います。これらはキチンと施工することでランニングコストがかからないので、その恩恵を一生受けられます。

お住まいになっている間、お金がかからずに快適になるので、遮熱対策を検討してみてはいかがでしょうか?

2025年8月30日  谷口 怜