YKKAPが3月5日に2028年3月期をめどに国内の住宅向けアルミ窓の生産を終了すると発表しました。
中西工務店では、注文住宅の家づくりにおいて樹脂サッシ、又は木製サッシを標準採用したのが2000年頃で、既に25年以上経ちます。中西がインターネットが今ほど普及していなかった頃から何度も、ドイツや北米など住宅と省エネ基準の先進国に足を運び学び取入れ始めました。
アルミ複合も含めてアルミ製のサッシを新築のお家には基本的に使用していない当社にとってはやっとこの時が来たかという思いです。
当時は国内メーカーは樹脂サッシ自体を生産しておらず、海外のサッシメーカーから直接輸入して使用することから始まり今でも、海外サッシの取り扱いやメンテナンスを続けています。
国内大手メーカーのLIXILが樹脂サッシを生産販売を始めたのは、1975年からではありますが販売地域を絞っていたり価格が極端に高く、宣伝もアルミ製品に力を入れていました。全国的に温暖地でも実際に使用できる価格で供給販売が始まったのは、2010年頃だったと思います。
ガラスの性能がいくら良くてもサッシフレームがアルミでは、その部分で必ず熱を通し、結露します。
遅れてるいると言われ続けてきた日本の省エネ基準も基準が低いとはいえ、2025年4月から新築住宅の省エネ基準の適合が義務づけられます。物価高騰などから住宅の供給が減っていくと考えられる中で、本当の意味で100年以上、住み続けれる住宅が求められてくると思います。
結露する家はそれだけで住宅の寿命を縮めます。そして樹脂サッシしか供給されくなればこれから建つお家は全て樹脂サッシが標準装備になる時がきます。この時期にアルミサッシで建てられたお家は将来的に資産価値が明らかに目減りしていくと思われます。
リンク:YKKAP、住宅アルミ窓の生産を27年度終了 高断熱窓へ(日本経済新聞HP)
地場工務店としては、古家のメンテナンスや家守りとしてリフォームの際に、アルミサッシ用の部品供給などは止めないでほしいなとメーカーに対して願うところでありますが、新築する際にサッシの高断熱化(オール樹脂サッシ、又は木製サッシ)は必須だと改めて考えるニュースでした。
みなさんはどうお感じになるでしょうか?
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2025年3月18日 谷口 怜